
表現と感情
ニュースで世界的に有名なジャズピアニストの高校生向けのオンラインレッスンの特集がありました。そこでのレッスンのメッセージが 「自分で考えて自分で答えをみつけてほしい」というもの。
どういう表現をしたいのか?
どこで、抑揚をつけたり、(楽器だったら)ビプラートをつけたいのか。
それは、曲にもよるし状況にもよるわけで一概には言えないのです。
先日、私たちの恩師であるニーマル先生のワークショップがありました。テーマは”ヨガ的にどのように感情をコントロールするのか”でした。感情は、五感を通じて入ってきた情報と過去の経験、記憶が出会ったときに生まれるものであり、外から情報が入ってくる限り、いろんな感情が次から次に生まれていきます。
そして、良い感情も悪い感情も根本原因となっているのは「不完全さ」です。「私は完ぺきではない。」だから、悲しみや、不安、怒りが生まれ、そして、喜びたい、嬉しくなりたくて行動をします。
外に意識が向いているかぎり、その感情によるストレスはなくなることはなく、起こり続けます。それはニーマル先生いわく、「ストレスはエネルギーの無駄遣い」です。
比べる世界
大切なのは他人と比べることではなく、今の自分と過去の自分を比べて成長していくこと。
私たちは子供の頃から、学校で、~のようになりなさい、偉い人、すごい人は~こういう人で、それを目指すような教育を受けています。だから、無意識に他人と自分を比べて劣等感を感じたり、ストレスを感じたりしていることが多々あります。
私たちはひとりひとりユニークな存在であり、得意なことも不得意なことも違います。アーユルヴェーダはまさにこの考えが元になっていて、各々が自分の体質を理解して、その質をよくしていけるように導きます。
ドーシャでいう、例えばカファ(土)の体質を多く持って生まれてきた人は、食べるのが大好きで、太りやすい。まったりするのが好きだから、出不精で怠惰になりやすい。
でもカファの良いところは、とっても寛大で、忍耐強くて信心深くて、体力があるのです。
“Be Your Own Doctor (自分自身のお医者さんになる)”
自分で考えて行動し、答えを自分の中に見つけられるようになるには叡智が必要です。ヨガやアーユルヴェーダの知識や哲学は、私たちが幸せを感じて生きていけるように、私たちの人生を豊かにしてくれるものです。
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Maki Sagara